11月9日から秋の全国火災予防運動です。空気が乾燥し、暖房器具の利用が増えるこの季節、注意が必要なのが火災です。金沢ではたばこが原因の火災が急増しています。
金沢市内で今年、去年の同じ時期と比べ3倍にも増えているのがたばこの火災。ポイ捨てや寝たばこなど火の不始末が原因で起きることが多く、原因別ではワースト1位となっています。
不注意でたばこが付いたままに…どうやって火事になる?

金沢市消防局で再現してもらったのは、寝てしまったり、消し忘れたりして火のついたたばこが座布団に接触し、火事に至るケースを想定した実験。
煙はすぐに上がりますが、炎は見られません。
無炎燃焼と呼ばれる炎がくすぶっている状態で、火災に気づきにくいという特徴があり、危険な状態です。

こうした状態で燃えるものが近くにあるなど条件が重なると、炎が出て一気に燃え広がることもあります。
いざ火災が起きてしまったら…必要な行動は?
金沢市消防局予防課 酒井主計さん
「煙が上の方に行くので、なるべくかがんで全く前が見えない時には壁伝いに避難してください」
煙を吸わないようにすることが第一のポイントです。

こうした事態に陥る前に、火災に気づくためには…
金沢市消防局 小川裕貴さん
「住宅用火災警報器が家についているかと思うが、そちらがあれば早期に火災が発見できる。鳴った時もし家にだれかいるようだったら火事だ!と周りに知らせることが大切」
火の取り扱いに注意することはもちろんのこと、改めて避難時の行動も確認してみてはいかがでしょうか。