全国的に木の実が“凶作” しかし並作の地域でも…?

クマの生態に詳しい石川県立大学の大井徹特任教授は、クマの餌となる木の実の不作が原因とみています。

クマの生態に詳しい石川県立大学の大井徹特任教授

「越冬前の食物をクマがたくさん食べる時期に、主食になるドングリ類が不作であることが関係している。出没が多い各県ではドングリ類が不作」(大井特任教授)

一方、石川県が今年行った調査では、ブナなど木の実のなり具合はいずれも「並作」とされ、県はクマが大量出没する可能性は低いとしていました。ところが金沢市では、4日に三口新町の住宅街でクマが目撃されるなど、人里への出没が相次いでいます。

「今回の三口新町への出没もそばに犀川がある。犀川の河川敷、やぶの所が結構ある。そこにはクマの餌になるような木の実がなっていたりクマの隠れ場所になったりする。そういう所に入り込んだクマが市街地のほうに迷い込んでしまったということではないか」(大井特任教授)