金沢大学の角間キャンパス内に2日新しい食堂がオープンしました。県内で人気の飲食店やSDGsに着目した店など学食とは思えない充実したラインナップに目を引かれますが、その運営にも注目が集まっています。

金沢大学の角間キャンパスにオープンした『ナカフクリ食堂』。人気店が監修するカレー店に台湾の伝統料理ルーローハンの店、そしてラーメン店などバラエティーに富んだ6店舗が軒を連ねます。初日の2日は午前11時過ぎのオープンとともに多くの学生が列をつくっていました。


学生は…
「ルーローハンを注文した初めて食べたけどおいしい」
「大学の中で食べる味をは思えなくてとてもおいしい」

このナカフクリ食堂は食堂を運営する社会福祉法人 佛子園の利用者で障害がある人が店内の接客や調理の補助を担当する就労支援型の食堂であることも大きな特徴です。

兵藤遥陽アナウンサー
「人気店と共に2日オープンしたのがころころ食堂。こちらのお店、運営しているのはなんと学生です」

6つの店舗のうちのひとつ、ころころ食堂を運営するのは金沢大学国際学類の4年生鳳わこさんと凰えこさん。2人は合同会社を立ち上げ金沢大学が行う学生の起業支援の第一号として今回、店舗をオープンしました。

凰 えこさん
「オープンはするまでドキドキしてたけど、興味を持ってきてくれたり話をしてくれて喜んでくれたのがすごくうれしかった」


ころころ食堂で提供するのは野菜がたっぷり入ったスープにサラダ、ご飯です。
この野菜にもこだわりが…。凰えこさんは「体にも地球環境にも優しいという思いをコンセプトにしている。規格外の野菜を使って日ごろ、野菜不足に悩んでいる学生たちにたくさん食べて欲しい」と話します。金沢市内の卸業者や知り合いの農家から市場に出せないいわゆる廃棄野菜を購入し食材として使用しています。


兵藤遥陽アナウンサー
「野菜もしっかり歯ごたえがあって、うまみがギュッと凝縮されている。あー、ほっとする」

鳳さんたちは学生に野菜をたっぷり食べてもらうとともに、規格外の野菜を使ったランチを提供することで食品ロスの問題についても学生に理解を深めてもらいたいと考えます。


学生は…
「具だくさんで野菜がいっぱい使われていて健康志向でおいしかった」
「ふだん、家では野菜を食べないので、お昼ご飯でこの量の野菜を一気に摂取できて480円でこんな量をいただけるのはラッキー。きょう来て良かった」

凰えこさん
「食を楽しんでもらえるようなおいしいものを提供したい」


金沢大学角間キャンパスのナカフクリ食堂は平日の午前11時から午後5時までオープンしています。