年末年始の飲食店の繁忙期を前に、反社会的勢力による被害を防ぐため警察などが4日夜、金沢の繁華街にある店を訪れ、注意を呼びかけました。

警察などおよそ30人が金沢市の片町と金沢駅周辺で行った「暴力団・トクリュウ排除ローラー」。飲食店などに対し、店を営業する対価として暴力団からみかじめ料など不当な要求があっても応じないよう、ステッカーを配り注意を促しました。


また、今年4月に片町のインターネットカジノ店が違法賭博で摘発された事案などを受け、警察は匿名・流動型犯罪グループ=通称「トクリュウ」が片町でも活動しているとみていて、トクリュウに関する情報の聞き取りも行いました。

ロイヤルボックス金澤・江尻道代代表
「私たち業界が一丸となって警察の方々にご協力して少しでも阻止できればと思っております」
県警察本部組織犯罪対策課・江上和博課長
「暴力団から用心棒料の支払い等、不当要求行為があった場合は勇気をもって断って頂き、悪質な風俗営業店やキャッチ行為を見聞きした場合は警察への通報をご協力お願いします」

警察によりますと、今年に入ってから先月末までに、県内で「トクリュウ」によるとみられる犯罪では、去年の同じ時期より19人多い129人を摘発しているということです。