去年10月、能登空港の滑走路で航空機とヘリコプターが同時に離着陸した問題で、運輸安全委員会は28日、1年以内に調査を終えることが困難との見通しを発表しました。

この問題は去年10月、海上保安庁の測量機が地上走行している能登空港の滑走路で、同時に日本航空学園のグループ会社が保有するヘリコプターが離陸したものです。

幸い事故にはいたりませんでしたが、運輸安全委員会は航空法に定められた事故につながりかねない事案として「重大インシデント」に認定し、調査を進めていました。
そして、運輸安全委員会は28日、これまで関係者からの聞き取りや映像の解析を行ってきたものの、得たデータをもとに、更なる調査が必要だとして、1年以内に調査を終えることが困難の見通しだと発表しました。

今後は事故原因の究明と、再発防止策の検討のため、当時の無線の交信状況などの分析や、関係者などからの聞き取りを進めるとしています。