9月16日に高校生の就職採用試験が解禁されるのを前に、金沢市の金沢商業高校では、同窓生が面接官役を務め、本番さながらの模擬面接が行われました。

金沢商業高校では、石川県内の企業経営者などOB・OGが面接官役となり、就職採用選考を控えた3年生112人が模擬面接に臨みました。

面接官役の同窓生は「明るい声でPRしてほしい」や「質問が聞き取れなかったときはしっかり聞き直したほうがいい」などとアドバイスしていました。

面接を受けた3年の男子生徒は「いつも練習するときは、顔を知っている先生なので、知らない人とやるとすごく緊張していつもと違う感じだった。より本番に近い感じで面接させてもらえていい経験になった」と話していました。

井村繁夫進路指導主事は「コロナも明けて非常に景気がよく求人が多く来ている。生徒にとっては売り手市場で引く手あまたでありがたい」と分析しました。

金沢商業高校によりますと、大卒を志望する保護者の意向や、コロナ禍で楽しめなかった学生生活を大学で充実させたいといった生徒の希望もあり、近年は進学を選択する生徒が就職を上回っているということです。