相次ぐ個人商店などの廃業で、増えつつある買い物弱者らの助けになるのでしょうか。過疎化や高齢化で中山間地域が抱える課題を解決しようと、石川県小松市でドローンを使った物流拠点が28日オープンしました。
小松市金平町にオープンした“ドローンデポ小松”。ドローンによる配送サービスの県内初となる離着陸拠点です。物流大手・セイノーホールディングスと、配送サービスを担うエアロネクストが共同で取り組みます。
記者
「たった今荷物を積んだドローンが飛び立ちました。プログラミングされたルートを自動で飛行し、子どもたちのためにお菓子を届けに向かいます」
28日はデモ飛行が公開され、ドローンが自動運転で手紙付きのお菓子(13人分)を近くの松東こども園まで運びました。
園児
「見えた!あそこあそこ!」
ドローンで運ぶことができる荷物の重さは5キロまで。こども園までの距離はおよそ1キロあり、飛行時間は片道3分程度です。
園児
「思ったより大きかった!」「保育園より大きいかと思った」
Q 手紙になんて書いてあった?
「これから…よろしくね!」
小松市の松東地区を中心にドローンが離着陸する拠点から半径5キロの範囲で、ドラッグストアの商品や飲食店のメニューを届けるサービスを提供します。
エアロネクスト 田路佳輔CEO
「地域には買い物弱者など物流の課題が多くある中で、将来的にはドライバーがいなくなって物が運べなくなる時代が来る。ドローンという無人の航空技術で解決していくのが我々の取り組み」
今後ドローンが離着陸できる拠点を増やしていき、今年11月からの本格的サービス開始を目指すということです。