7月に石川県に被害をもたらした線状降水帯による大雨など、今年の梅雨の時期に全国各地で発生した一連の被害について、政府は25日、激甚災害に指定することを閣議決定しました。
石川県では7月12日に発生した線状降水帯による大雨で、津幡町やかほく市を中心に川が氾濫し、浸水や土砂崩れなどで少なくとも495棟の住宅に被害が出ました。

政府は25日の閣議決定で、北陸や九州北部、秋田県など、7月中旬までに全国各地で発生した被害を一律に激甚災害に指定することを決めました。公共施設や農地の復旧事業に対する国の補助率を1割程度引き上げ、迅速な復旧を後押しします。

石川県のまとめでは、道路の崩壊や河川の護岸損壊といった公共土木施設への被害額が、2022年8月の記録的豪雨とほぼ同じおよそ56億円に上りました。また農道やため池、用水路など、農林関係の被害件数は1528件で、2022年8月のおよそ1.5倍に上っています。