田中貴金属工業によりますと、今月5日金の値段は1グラムあたり9,886円を記録!なんと1973年以来の最高値を付けました。

金の値段は1グラムあたり9,886円に!(1973年以降最高値)

日本の金箔生産量の約99%を占める金沢では、金箔ソフトが有名ですよね? 今回は、食用としての「金」を取材してきました。

夏休みともあり多くの観光客で賑わうひがし茶屋街。金箔などを扱う箔一にはアイスを求める長い列ができていました。皆さんのお目当ては金沢名物のひとつ、金箔アイス。客の目の前で贅沢にアイスに金箔が貼られます。

目の前で贅沢に金箔が貼られる

客は…
「本当においしいですね。もっと金属的な味がするかと思ったがそんなことなかったです」
「金が食べられるとは全然知らなくて、上からサーっとのせて。すごいと思って食べているが信じられないです。リッチな感じですね。なんか幸福感というか」

輝く金箔ソフト

観光客の中には金箔は食べられるものだということを知らなかったという人も…。金沢学院大学で栄養学部長を務める川村美笑子さんに「金って食べられるの?」という疑問をぶつけてみました!

金沢学院大学栄養学部・川村美笑子学部長

金沢学院大学栄養学部 川村美笑子学部長
「金は私たちが体の中に持っている消化酵素では消化されないし、従って吸収もされない。ただ金を食すということで贅沢感ということから気持ちの高揚感ということにはつながっていると思う」

金は消化されず便として排出されることから、体に入れても害は全くないということです。

箔一 カフェ課・大島孝志課長
「文献では奈良時代のあたりから金箔というのが食されているというものがあるので、全国的にはそれほど認知はされていないですが金箔を食べる文化はあったようです」

箔一では工芸品としての金箔とは別に食用や化粧品としての金箔の製造工場を設け衛生管理を徹底しています。

箔一 カフェ課・大島孝志課長
「やはり金箔が食べられることもそうですが、実際に金沢箔というものを全国の皆様に知っていただくきっかけを作っていきたいと思っているし、食用金箔ひとつにしてもいろんな新商品などを常日頃生み出して客に提供していくことをモットーにしています」

ハレの日の料理の飾りだけでなく様々なスイーツ、食事を彩る金。活用方法にこれからも注目が集まります。