少子高齢化に伴う人口減少への対策として、各自治体で様々な取り組みが進められている移住施策。石川県内への移住者も近年、増加傾向にあります。移住者同士、横のつながりを作る有志によるイベント「イジュトーク」を立ち上げた小梶崇さんと、運営を引き継いだ任田和真さんに伺いました。
(前編・後編の後編)

Q.引き継いだ今の気持ちは?
任田さん
「私自身、4年前にイジュトークに参加したことをきっかけに移住した。そういう縁があり、たくさん友達が出来た。地域おこし協力隊の時にもイベントを実際にすることが出来たという恩があるので、これを引き継いでこれからも継続的にやっていきたいと思う」

イジュトークを立ち上げた小梶崇さん

Q.イジュトークで大切にしていることは?
小梶さん
「知らない土地からやってくる人たちが出会った。これを大切にするのが僕が一番大切にしていること」

有志で立ち上げた“横のつながりを作るイベント”…今後は

Q.イジュトークが地域経済を活性化させる良い刺激になるか?
小梶さん
「当初はそうは思っていなかった。回数を重ねていく上で、移住者の方でもスキルがあったり、様々な経験を積んでいる方がいたので、そういう方たちが出会ってコミュニケーションをとる中で、新しいものが生まれる可能性は、回を重ねるごとに感じていた」

移住者が揮ごうしたロゴ

Q.参加者にとっても刺激になる場になっている。行政の施策の狙いでもある人口減少対策に繋がると感じるか?
任田さん
「もうちょっと広い眼で考えると、移住は地域と地域で人を奪い合うものではなくて、その人らしい暮らしを、その地域で実現するというのが移住だと私は思っている。「主体的な人生を歩みたい」、「何かきっかけがない。だけど、その地域でやりたいことをしたい」という時に、話す人がいなかったり、繋がりがなかったり、そういう環境が大いにあると思うので、こういったイジュトークという環境があることでそういった繋がりを生んでいく。そういった場所が継続的にあるということが安心感につながっていくと思っている」

運営を引き継いだ任田和真さん

Q.小梶さんから任田さんにエールを送るなら?
小梶さん
「一つ一つの出会いを大切にして、あったかい関係性をこれからも築いていただければ、いろんな移住者も喜んでくれると思いますし、日本を含めた海外でもできたらいいなと思う。応援している。」