少子高齢化に伴う人口減少への対策として、各自治体で様々な取り組みが進められている移住施策。石川県内への移住者も近年、増加傾向にあります。移住を促す取り組みが増える一方で、移住後の支援など課題も見えてきています。
(前編・後編のうち前編)

7月8日に七尾市で開かれたボードゲームのイベント。発起人は、2018年に東京から移住してきた浜田宏勝さんです。実は浜田さん…

ごいた日本一の浜田宏勝さん

「前回の第20回ごいた選手権大会で優勝しまして。ごいたの日本一ということで。」

ボードゲームが好きだった浜田さんが、移住仲間から教わったのが能登町発祥のボードゲーム「ごいた」です。この日は愛好家だけでなく、中高生も加わり大盛り上がりでした。浜田さんは「楽しいですね。子どもの笑顔というか、高齢者の方も笑って楽しむという所が元気になる秘訣かなと思います」と話します。参加した子供たちからも、「楽しかったです」「負けたけど一回勝ってうれしかったです」という声が聞かれました。

石川県能登町が発祥の「ごいた」

移住当初は知り合いが少なかった浜田さんが、今やイベントを手掛けるまで地域に溶け込んだのには、あるきっかけがありました。

浜田さん
「ごいたは能登に来てからやりだして…イジュトークでボードゲームをやった時はありましたね」

開催当初のイジュトーク

イジュトークとは、毎月七尾市で開かれている移住者交流イベントで、2015年のスタート以来、のべ600人以上が参加しています。立ち上げたのは、市内でスポーツクラブを経営する小梶崇さん。小梶さんも2009年に大阪から移住してきました。

小梶さん
「七尾というか能登に住んだ時に友達がいない。横のつながりをたくさん作ることによって、もっと七尾とか能登の楽しみ方を知って頂きたいなということで」

イジュトークでは毎回、ひとりの移住者をメインゲストに招き、移住したきっかけや七尾での生活について語り合います。