新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが変更になって2か月あまり。いま、幼い子供たちの間では別の感染症が広がっています。「ヘルパンギーナ」という感染症をご存じでしょうか。

石川県が28日に公表した48か所の定点医療機関の感染者数では、1医療機関当たりの平均は4.69人で、前の週に比べ1.1人増加しています。患者数の移り変わりをグラフで見てみると、先月から患者が増え始め、去年より増加傾向となっています。

ヘルパンギーナとはどのような感染症なのか。増加の原因として専門家は長引いたコロナ禍による免疫力の低下を指摘します。
診察する医師
「ちょっとお口見せてくださいね」
ヘルパンギーナは乳幼児を中心に感染し、夏カゼと言われるほど夏に多くみられる感染症です。金沢市内の小児科を取材すると、今年は例年より早い5月ごろから患者が増え始め、現在は毎日のように感染した子どもが診察に訪れているといいます。
藤澤裕子 医師
Q.症状は?「高熱が2、3日続く夏カゼのウイルスで、それと共に口の中に口内炎のような粘膜疹が出てくるので口が痛くて水分とか食事がとりづらくなる病気です」
この日来院した5歳の姉妹。姉が先週末から高熱を出しヘルパンギーナと診断され、さらに妹も前日から発熱し、お腹の具合も悪いと訴えます。