ご当地の名産品が手に入るとして人気の“ふるさと納税”ですが、お気に入りの地域を支援したいとして活用する人も増えています。先月、震度6強を観測した石川県珠洲市では「ふるさと納税」という形で全国からの支援の輪が広がっています。現地から北陸放送の牛田和希アナウンサーが報告します。

私はいま、珠洲市の蛸島漁港に来ています。午後6時15分の現在は曇り空で少し肌寒くなってきました。先月、震度6強を観測する地震があった珠洲市ですが、岸壁には段差があったり、亀裂が入るなど被害の爪痕は今も残っています。県漁協すず支所によりますと、蛸島漁港のほかにも、震源に近い狼煙漁港や高屋漁港でも岸壁のひび割れなどが確認されていますが、いずれも手付かずのままです。

ただ、設備に大きな被害はなく港の機能に問題はないのですが、漁協関係者は、風評被害を一番心配しています。一方で支援の輪も広がっています。珠洲市には地震以降、全国からふるさと納税が寄せられています。先月だけでもおよそ3570万円が寄せられ、去年の同じ時期と比べるとその額はおよそ7.2倍です。

ふるさと納税といえば、ご当地名産の返礼品が注目です。こちらには蛸島漁港で水揚げされた海の幸を用意しました。今が旬のハタハタや殻ごと食べられる甘エビなどを干物にして全国発送する人気店からお伝えします。