政府の地震調査委員会は12日、石川県能登地方で続く活発な地震活動について議論し、平田直委員長は「まだ1週間くらい、震度5とか震度6のような強い揺れがまた起こる可能性がある」と述べ、厳重に注意するよう呼びかけました。

石川県珠洲市周辺では2020年12月ごろから地震活動が続いていて、5日に震度6強を観測して以降、震度1以上の地震が12日午後10時までに99回に上っています。

気象庁は地震の直後に「1週間程度は、震度6強程度の地震に注意」を呼びかけていましたが、政府の地震調査委員会は12日、依然活発な状態が続いているとして、引き続き震度5から6程度の強い揺れに厳重に注意するよう求めました。

平田直委員長は「ちょうどだいたい1週間くらいたったので、さてじゃあ普通の状態に戻ったかというと、とてもまだ戻っていない。5月5日に感じたような強い揺れがまた起きる可能性はある。今後1週間くらいはやはり継続して注意してほしい」と述べました。

また地震の後、震源が北側の海域にも広がっていて、委員会は、津波の発生にも注意を呼びかけています。