石川県珠洲市で震度6強を観測した地震から5日が経ちました。10日朝も震度4を観測するなど地震が相次ぐ中、被災地では店舗の再開など復旧に向けた動きも出ています。

相次ぐ地震。10日朝も7時14分ごろ、珠洲市で震度4を観測しました。震源地は能登半島沖、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.0と推定されています。この地震による津波はありませんでした。市によりますと、この地震による新たな被害は確認されていないということです。被害の大きかった正院町にある理容室は、今月5日の震度6強の地震以降、休業していましたが、ようやく9日営業を再開、けさもなじみの客が店を訪れていました。

訪れた客は「日常になってもらわないと自分たちも生きていけないし、いつまでも緊急事態ではね…」と不安を募らせます。

しかし、店は再開したものの、合わせて住宅などの復旧作業を進めていかなければならない現状に、心が休まる日はないといいます。

ヘアーサロンHEISHI 瓶子明人さん「高齢者が多く災害廃棄物をどうしても運べないので、僕も手が空いたら近所のごみも一緒に運んだりしようと思っている。体も結構がたがきているのでゆっくりしたいけど、なかなか休めない」

日常の生活を取り戻す動きがある一方で、復旧に向けた作業も依然として続きます。今回の地震で被害を受けた住宅は全壊と半壊がそれぞれ9棟、一部損壊が452棟となっています。