石川県珠洲市では、5日夜、午後9時58分ごろに震度5強を観測するなど地震が相次いでいて、震度1以上の地震は午前11時までに52回に上っています。珠洲市では避難所が開設され、住民が不安な一夜を過ごしながら「家の中はめちゃめちゃだ。天井も壁も落ちてしまった」と話していました。
珠洲市正院町飯塚(いいづか)では去年6月の地震で崩れた裏山が、再び崩落しました。住民は「ガラスが全部割れ、ドア押し込まれたが、ここで済んだのがまだ幸いだ」と話していました。
珠洲市では、住宅5軒の倒壊が確認されたほか、1人が死亡、27人がけがをしました。珠洲市は、一部で水道水が茶色くにごっているため、正午から午後2時まで若山町の寄り道パーキング「若山の庄」で給水車を使って、飲み水を配ることにしています。
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、石川県内は6日夜のはじめ頃から翌日の未明にかけて1時間に30ミリの激しい雨の降る所があるでしょう。6日午前6時までに降る雨の量は、能登で120ミリ、加賀で100ミリと予想されています。揺れが大きかった地域では土砂災害の危険が高まっています。危険な場所には近づかないようにしてください。