山田憲昭市長の死去に伴い、今月16日に告示される白山市長選について、元県議会議員の吉崎吉規氏が3日、正式に出馬を表明しました。

吉崎吉規氏
「政治経験は35年余りあるが、行政との関わりをしっかり市民の皆さんに理解いただく形の中で、今度の白山市長選にチャレンジしようと思う」

白山市内のホテルで出馬への思いを語ったのは、市内のこども園で理事長を務める吉崎吉規氏(74)。白山市出身の吉崎氏は、旧松任市の市議を経てその後は県議を6期24年、任期中には県議会議長や自民党県連の幹事長を務めた経験があります。会見で吉崎氏は、自身がこれまで県政や市政の場で「本音で語り合った関係」と話す山田憲昭市長の実績や思いを引き継ぎ、市民の意見に耳を傾ける行政を目指したいと意気込みました。

吉崎吉規氏
「『開かれた白山市政』というのを求めていくこと。ノリちゃん(山田憲昭市長)の思いをつなげていくという、その基本だけは大事に、その中で自分のカラーも徐々に織り込んでいければと思う」

一方、自民党白山市連合支部は2日に会合を開き、白山市の元教育長、田村敏和氏・(66)を候補者として擁立することを決めました。

田村敏和氏
「2年間山田市長のもとで市政を運営してきた。山田市政の継承が第一で、そして何よりも市民本位、市民に幸せをもたらす行政運営をしていきたい」

田村氏は、3日午後1時ごろに市役所に辞職願を提出。4日の会見で正式に出馬を表明する見通しです。このほか白山市長選には、元金沢工業大学教授の中川武夫氏(77)が出馬を表明しています。白山市長選は今月16日告示、23日に投開票が行われます。