福井県が制作した観光PRドラマが、異例のヒットを飛ばしています。公開から2か月半で再生回数が150万回を超えました!2024年春の北陸新幹線福井・敦賀延伸を前に、盛り上がりを見せる福井県を取材してきました。

街の人は…「東京にいま住んでいるので、その分近く実家に帰りやすいかなと」「駅前の再開発とかされてると思うので、もうちょっとにぎわったらいいかなって」「東京行くには便利なのかなと」「人が多くなるんじゃないかなと」「にぎわうといいですね」「ちょっとだけ都会化した感じ」

2024年春に迫った北陸新幹線の敦賀までの開業。


これににあわせ、福井県では誘客に向けた情報発信を強化しています。

福井県新幹線開業課・山田輝雄課長「線路ができてくる、駅舎ができてくるっていうことで、県民のみなさんも実感として、いよいよ開業するんだなという機運が盛り上がってきている。金沢開業の時と比べてプロモーションの手法がだいぶん変わってきた。イベントだけではなくてSNSや動画、ターゲットに向けてどういうメディアが適切なのかを見極めながら、それに応じた発信をしている」


福井県が制作し去年11月に公開された、連続ドラマ“福井縦断プロジェクト”が話題を呼んでいます。

「高浜まで自転車!?」

ドラマは、福井県の観光PRページを手掛けることになった都内のWeb制作会社の社員6人が調査のため、自転車・車・電車の3つのルートに分かれ、2人一組で福井駅からおよそ120キロ離れた高浜町を目指す物語です。

「福井って地味にすごいよね」

それぞれ8分から15分の計6話。


絶景やご当地グルメなど、地味にすごい福井の魅力と登場人物が織りなす人間模様が好評を博し、公開から2か月半で総再生回数が150万回超え!自治体発の動画としては異例のヒットを記録しています。

福井県新幹線開業課・山崎寛斗さん「そんなに再生されるって思ってた?」「正直思ってなかった。思ってなくて、すごくびっくりしてる。実際YouTubeのコメントでこのドラマを見て福井に移住することに決めましたと、それが一番うれしくて。最終的な目標は聖地巡礼してもらうこと」

さっそく、聖地巡礼…ドラマの舞台となった江戸屋で武生のご当地グルメ“ボルガライス”を味わってきました。


MRO久保田修平アナウンサー「ボルガライスってこんなんでしたっけ?…めちゃめちゃ重い」


揚げたてのとんかつがドドーンと3枚!
オムライスのレールの上に3連結した北陸新幹線敦賀開業記念メニュー。
その重さはなんと2.5キロ!番組のためにだけ、特別に作ってもらいました。


久保田アナ「ごはんの量もすごい!」
越前めん処江戸屋・栗塚明さん「ごはんは約1キロ入ってます」

創業55年、そば店ならではの出汁入りたまご。
さらに、ご飯は炒めるのではなく、こちらも出汁入りのデミグラスソースを混ぜ合わせているので、見た目とは裏腹にさらっと食べられます。


栗塚さん「いろんなことをやろうという空気感はすごく伝わってくるので、それに向けて乗り遅れないように、新幹線だけに…」

開業に向けて着々と準備が進む中…

先週、足場の一部が解体され、新幹線敦賀駅の外観がお目見え。これで、福井県内の延伸区間、4つの駅舎の全景が見られるようになりました。

久保田アナ「けっこう広いですね。10年前、ここ3年間通ってたけど、けっこう変わりましたね」

一乗谷朝倉氏遺跡の唐門をイメージした福井駅。

コンセプトは「太古から未来へ~悠久の歴史と自然がみえる駅」です。
一足先に新幹線ホームを見学させてもらいました。


鉄道・運輸機構 野村俊輔さん「長方形の所が1面、両側に線路がある。1面2線と呼ばれるホーム形式。福井駅には写真も…」

全長312メートルのホームには、福井県の景勝地を紹介するパネルがあわせて20枚設置されています。

また、構内のいたるところに古墳時代から使用された日本遺産の“笏谷石”が用いられ、遥か昔から続く福井の歴史を感じることができます。

久保田アナ「見てください!おもしろいですね。恐竜がカニをくわえている」

敦賀高校・森野巧巳さん「ぼく歌謡曲が好きで、一番は“ちあきなおみ”」

昭和レトロな高校生が方言で福井の魅力を発信します!