石川県の発注する工事について、去年8月に改定された施工単価のうち、一部が更新されないままになっていたことがわかりました。工事1件当たりの差額は最大で25万3千円に上ります。

石川県によりますと、農林水産部が発注する森林土木工事に関して、28の施工単価が、職員の更新作業のミスにより、前年から未更新のままになっていたということです。

今月に入り、積算ソフトの開発会社から県に指摘があり、更新作業のミスが発覚しました。県発注の工事54件のうち、誤った施工単価が使用されたのは11件で、1件当たりの差額は最大で25万3千円となっています。

正しい施工単価で算出した場合、11件のうち、9件で予定価格が変動しますが、このうち2件は県の定める最低制限価格を下回ります。

また、予定価格の変動する9件のうち7件は工事完了前のため、設計変更し変更契約を結びますが、2件は工事がすでに終了しているため、業者に事情を説明するということです。

県は今後、更新作業における入力時や作業後のチェック体制を強化するとしています。