展示が伝える「文学への真摯な姿」

西村賢太の没後4年と日記文学『一私小説書きの日乗』シリーズの文庫化を記念し、石川県立図書館で石川近代文学館の出張ミニ展示「芥川賞作家・西村賢太と石川」が開催された。

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展示は「作家デビュー前の西村賢太と石川」「私小説の中の石川」「日記文学『一私小説書きの日乗』の中の西村賢太」の3部構成。芥川賞受賞作「苦役列車」の自筆原稿や、「小説 野性時代」に掲載された「日乗」の初稿ゲラなどが並んだ。

主催者である石川近代文学館の宮本知穂さんは、「西村賢太=怖い人」のイメージが先行しがちな西村さんの、文学に対する真摯な姿を知ってほしいと語る。

西村賢太自筆書き入れ原稿「一私小説書きの日乗【第二十九回】不屈の章(二)」

石川近代文学館 宮本知穂さん
「展示を見ていただいたら分かるように、ものすごい校正なんです。暴力とか暴言とかそこじゃなくって、西村賢太の作品に対する思いを知っていただきたい」

展示の冒頭には、あどけない笑顔を見せる西村さんの写真が飾られている 。宮本さんはこの写真について、「石川の賢太はこれだった。私たちが知っている、石川で藤澤清造に向き合っていた賢太さんはこれなんだというのを知っていただきたかった」と、その意図を明かした。

【後編】『「無頼派作家がケンタッキーは食べないだろう」担当編集者が明かす、芥川賞作家・西村賢太の知られざる一面』に続く