石川県内は各地で雪の降る天気になり、石川県珠洲市では40センチを超える積雪を記録しました。冬型の気圧配置はこのあとも続き、県内は20日明け方にかけて大雪となる見込みです。

19日午前10時半ごろの輪島市内です。

気象台の観測地点のうち最も積雪量の多かった珠洲市では、信号や郵便ポストにこんもりと白い雪が積もっています。
北陸の上空およそ1500メートルにはマイナス9度以下の寒気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっています。19日午後5時時点での各地の積雪は珠洲で42センチ、輪島で26センチ、白山河内で25センチ、金沢で11センチなどとなっています。
石川県津幡町では18日午前10時ごろ、突風とみられる強い風がふき、住宅の屋根が飛ばされたり窓ガラスが割れるなどの被害が相次ぎました。現場では19日午後、気象庁の機動調査班が周辺の被害の確認や住民への聞き取りを行いました。

また、北陸自動車道は富山方面へ向かう下り線で金沢森本インターチェンジと富山県の小矢部インターチェンジの間で、雪の影響により最大で4台の車が自力で走行できなくなりました。対応のため、この区間は午前9時から午後1時45分まで5時間近くにわたり通行止めになりました。
20日午後6時までの24時間に降る雪の量はいずれも多い所で、加賀の平地で10センチ山地で35センチ能登の平地で20センチ山地で30センチの予想です。
気象台は20日明け方にかけて能登では大雪による交通障害に、県内全域では高波に注意・警戒するよう呼びかけています。