写実を基本とした洋画を一堂に集めた展覧会「一水会金沢展」が17日から石川県の金沢21世紀美術館で始まりました。

「一水会金沢展」は西洋絵画の伝統の1つである写実主義に重きを置いた絵画の巡回展で、地方都市では金沢が唯一の開催として今年で86回目を迎えます。

会場の金沢21世紀美術館には、県内の入選者4人の作品を含む人物画や風景画など177点の作品が並んでいます。

文部科学大臣賞「再生の里山」

中でも、最高賞の文部科学大臣賞を受賞した白山市の土田佳代子さんの作品「再生の里山」は、5年間をかけて、いしかわ動物園に通い詰めて朱鷺を描いた作品で、味わい深い色合いや構成力などが高く評価されていました。

土田佳代子さん

土田佳代子さんは「生き物と人とのつながり、共生といったものを考えていただけるきっかけになればいいと思います」と受賞の喜びを語りました。

「一水会金沢展」は12月21日まで金沢21世紀美術館で開かれます。