石川県議会議員選挙での1票の格差の解消に向けて、県議会は、内灘町より北の8つの選挙区をそれぞれ合区して4つに集約したうえで、かほく市河北郡選挙区の定数を1増やすことで一致しました。

県議会は、議員1人あたりの人口が最も少ない珠洲市鳳珠郡選挙区を1とした場合、最も多いかほく市選挙区が2.39倍となっていて、いわゆる「1票の格差」が課題となっています。

5つの会派の代表者でつくる懇談会は、格差是正と、選挙区内に議員が1人しかいない「1人区」の解消を原則として、定数の見直しと区割りの変更を検討しています。

5日の会合では、定数1のかほく市と定数2の河北郡を合区としたうえで定数を1増やし4に。これに加え、1人区の解消に向け、輪島市と珠洲市鳳珠郡、七尾市と鹿島郡、それに羽咋郡北部と羽咋市羽咋郡南部をそれぞれ合区とすることで、意見がまとまりました。

福村章会長「できるだけ早く決めないと、次の選挙までの準備があるので出る人も辞める人も。(できるだけ)全会一致で決めたい」

一方、今後の焦点となるのは、被災地・奥能登の選挙区で、県議会第2会派の未来石川は、奥能登2市2町からなる輪島市珠洲市鳳珠郡選挙区の定数を3から2に減らすべきと主張しています。

未来石川・盛本芳久県議「基本的には人口比でやるのが筋ではないか。逆転現象が3つも起きてしまうのはあまりに問題があるのではないかと」

会合では、6つの案の中から2つの案に絞られ、懇談会は17日にも、最終的な方向性をまとめたいとしています。