寒い冬は家にこもりがち。しかし家の中にいたとしても、室内の温度差によっては健康リスクを招く可能性もあるのです。

 例えば「暖房をつけているのに足元が寒い」と感じることはありませんか?実は、そこには危険が潜んでいます。

 命にもかかわる家の寒さ。どういった対策があるのでしょうか。熱工学に詳しい山梨大学大学院・鳥山孝司准教授への取材を踏まえて解説します。

こんなに寒い!?データで見る日本の家

 寒いと言われている冬の日本の家。居間・寝室・脱衣所ともに、WHOが推奨する冬の最低室温=「18℃」を平均で下回っています。

▼居間  平均16.8℃
▼寝室  平均12.8℃
▼脱衣所 平均13.0℃
(Umishio W, Ikaga T, Fujino Y, et al. Indoor Air, 2020;30:1317-1328)

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 都道府県別に冬の在宅中平均室温を比較すると、関西各地ではWHO推奨の「18℃以上」を下回っていて、一番寒いのが香川で13.1℃です。一方、一番温かいのが北海道。寒冷地の住宅は高断熱・高気密化が進んでいるためだと考えられます。

<冬の在宅中平均室温>
▼大阪  16.7℃
▼兵庫  16.5℃
▼京都  17.8℃
▼岐阜  15.2℃
▼神奈川 18℃
▼香川  13.1℃(最寒)
▼北海道 19.8℃(最暖)
(住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第9回報告会 資料より)

 また、日本の住宅で「室温18℃」を「居間のみ」満たしているのが4割、「居間・寝室・脱衣所」のいずれも満たしているのが1割というデータもあります(住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第9回報告会 資料より)。