石川県小松市の安宅住吉神社では初詣で祈祷した参拝者に贈られる厄除面づくりが始まりました。

厄除面は歌舞伎「勧進帳」で知られる安宅の関守・富樫家に約800年前から伝わる翁の面をかたどったもので、安宅住吉神社で90年以上前から作られています。

春先に和紙を重ね張りして作っておいた型にとの粉や墨汁、にかわなどを混ぜた液を塗って乾燥させます。

仕上げに金粉で目、赤い絵の具で口などを描いて完成。

全て巫女による手作りで表情も様々だということです。

安宅住吉神社 巫女 石田彩さん「皆様のお家の厄を祓い除けてもらって、皆様が安全で平和に暮らせるよう願いを込めて作っております」

厄除面は神棚や床の間などに飾られ、面が黒ずむと家の厄を吸ってくれたと言い伝えられています。

厄除面づくりは12月中旬まで行われ、2025年も例年並みの約5000個を用意する予定です。