有料老人ホームを運営する金沢市のサンウェルズの社長が、運転代行サービスなどおよそ1600万円分を会社の経費として私的に利用していたことが明らかとなりました。社長は退任の意向を示しています。

パーキンソン病専門の有料老人ホームを運営する金沢市のサンウェルズは、苗代亮達(なわしろ・りょうたつ)社長が会社で委託している運転代行サービスなどおよそ1600万円分を、私的な利用にもかかわらず会社の経費に計上していたと1日、発表しました。

外部の弁護士らによる調査報告書では、2020年9月から2025年9月までの間に、私的な飲食や会食などの際、運転代行サービスを使っていたということです。

問題を受けサンウェルズは、苗代社長を6か月間の役員報酬月額50パーセント減額の処分としました。

苗代社長は私的に利用した費用を返還するとともに、社長を退任する意向を示しているということです。

サンウェルズは、2月に診療報酬を水増しし28億円余りを不正に請求していたことが明らかとなっていて、今回の問題に関して、「再発防止策を進める中で、今回の事態に至ったことは誠に遺憾であり、一層深く反省し、信頼の回復に努める」とコメントしています。