オーナー 出村有基さん
「学生時代にここの石引商店街にすごくお世話になって、その石引商店街も少しずつ寂しい風景が見えてきた。そういったこともあって何とかこの場所にふれあいや賑わいを作る。そんなお手伝いができればなと思って開館するにいたりました」

空き店舗の改装を始めたのは今年10月。SNSで参加者を募り本棚作りのワークショップを開きました。ここに交流の場が生まれました。また民間の図書館について知ってもらおうと、「一箱本棚」オーナー制度の発案者を招いたイベントを開催しました。

オープン初日、出村さんが相談していたのは静岡県在住で、全国にある「みんなの図書館」のPR担当、風間一毅さんです。

オーナー 出村有基さん
「この場所だけではなくて、(近所を)回遊する仕組みをもう少し考えていきたい」
「みんなの図書館」アンバサダー 風間一毅さん
「例えば、商店街に和菓子屋さんがありますけれど和菓子屋さんに棚を借りてもらって、和菓子以外の本を置いてもらう。(その本から)例えばサスペンス好きなんだとか、こういう商店街の顔のわかるようなのがあってもおもしろいかな」

今、全国でこうした「みんなの図書館」が相次いでオープンしていて、今年は50件を超える数になるといいます。

風間一毅さん
「本を媒介にして人と人が出会ったり、本と人が出会う場、あるいは社会的な課題を解決したい時に、その入り口とか運営とか営業のツールとして、「みんなの図書館」を使われていると思っています」

地域交流の場になる「みんなの図書館」

この日、愛読書を持ち込んだのは「一箱本棚」のオーナーに登録した近所に住む、永森いとさんです。