9月、石川・志賀町に無人の古道具店が誕生しました。店を開いたのは、東京との2拠点生活をする旅館のオーナー。捨てられる運命だった器に新たな命を吹き込み、地域の活性化を目指す取り組みを取材しました。

家紋の蒔絵が施された輪島塗のお膳のセット。

こちらは七福神が描かれた九谷焼のお猪口。

店内に並ぶ商品は約300点。

これらは全て地震の影響により行き場を失ったもので、仮設住宅には入りきらず、廃棄される予定だった器などです。
日進月歩 佐藤正樹社長「悲劇が襲ったのはみんな一緒だったとは思うんですけど、それをやっぱり更に捨てなきゃならないというのが僕はあまりにももったいないなというのと、その手仕事、100年残ってる物って結構少ないと思うんですよね。そういったものがですね、ちゃんとある程度キレイな形で大切に使われていた物が残っているのであれば、ちゃんと次の世代に引き継いでいって、110年、120年、130年続いていったらなんか面白いなというか、作った人に応えることができるんじゃないかなという気がしたので」
