閉幕まで2週間を切るなか、連日多くの来場者でにぎわいをみせる大阪・関西万博。

万博会場のシンボル「大屋根リング」の木材が、石川県珠洲市で復興公営住宅などの事業に活用されることになりました。

1周2キロ、高さ最大20メートルの大屋根リングは、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されています。

使用された木材は2万7000立方メートルで、25メートルプールおよそ70杯分です。13日の閉幕後は、一部を除いて解体されることが決まっています。

万博協会は解体後の木材を無償で譲渡することにしていて、珠洲市が8月、応募していました。

珠洲市によりますと、9月30日に譲渡決定の通知を受け、市は今後、木材を復興公営住宅の建設資材や公共施設に転用するなど復興事業で再利用する方針です。

珠洲市民「大阪万博の屋根が来るって。いいねえ、だって材料もいいの使っているだろうから良い話ではないか」「(復興公営住宅が)良いものになればとやかく言わない」

万博協会との正式な契約は10月中旬に行われる見込みで、譲り受ける木材の量は未定だということです。