7月に行われた参議院選挙でいわゆる「1票の格差」が最大でおよそ3.1倍だったのは憲法に違反しているとして、弁護士らのグループが選挙の無効を求めた裁判が1日、名古屋高裁金沢支部で開かれました。
参議院選挙での1票の格差をめぐっては、弁護士らのグループが選挙の無効を求めて全国14の高裁と支部に訴えを起こしています。

名古屋高裁金沢支部で1日開かれた裁判で、石川県選挙管理委員会は格差は国会の裁量の範囲内で、是正に向けた姿勢も見られるとして、訴えを退けるよう求めました。
名古屋高裁金沢支部は1票の格差が3.03倍だった前回2022年の参院選を「違憲状態」と判断していて、さらに格差が拡大した今回の参院選について司法の判断が注目されます。
判決は29日に言い渡され、その後、最高裁が統一判断を示す見通しです。