相次ぐ災害に見舞われる能登に元気を届けたいと金沢市や内灘町の子どもたちが、珠洲市で演劇の舞台を披露しました。能登の子どもたちも参加した演劇フェスティバルです。

10日、珠洲市のラポルトすずで開かれた子ども演劇フェスティバルinのと。

石川県内で活動する6つの団体からおよそ100人の小中学生が参加しました。

演劇だけでなく、歌やダンスなど日頃の練習の成果を発表しました。6年前、金沢で始まった子ども演劇フェスティバルは、2回目は能登での開催を予定していましたが、コロナ禍と震災の影響で延期となり、今回、ようやく珠洲市で開催することができました。

主催したのは、金沢で活動する遊びと表現の団体キッズ☆クルーです。

邑本なおみさん「能登の人たちに芸術の力で元気を届けたいという趣旨でフェスティバルを開催する」

キッズ・クルーからは小中学生20人が出演。上演するのは夏休みが題材のコメディ作品です。

メンバー「自分たちの演劇を見てひとりで元気になってくれたらうれしいなと思っています」

能登地区から参加したのは能登町宇出津で活動する子ども劇団絆創港です。

劇団絆創港のメンバー「(演劇の良さは)みんなと仲良くできること。(劇団は)のびのびとして個性がいっぱいあってとても良いところ。学校にいるときよりも(自分は)明るいなと思います」

劇団絆創港代表・新谷信之さん「ステージに立ってやってみてこどもたちが新しい自分をみつけてくれればいいなと思います。

劇団絆創港が演じるのは、地元に伝わる民話、猿鬼退治を題材とした舞台。「猿鬼なんか怖くない」とみんなで力を合わせて困難を乗り越えるお話です。

出演した子ども「緊張したけど、たくさんの人がいてくれたおかげでいい感じにできたと思います。(劇で伝えたかったのは?)ひとりじゃないってことですかね」

フェスティバルの最後を飾ったのは、キッズ☆クルーによる作品「サイコーの夏休み!」楽しい歌とダンスで会場を沸かせました。

出演した子ども「うまくできたし、お客さんの笑い声とかも反応もよく聞けて良かったです」

観客「元気をもらえました。今までの暗いところが明るくなりました」「子どもたちからもらうエネルギーとかパワーとかすごく素敵で前を向いてこの地で頑張っていこうという気になりました」

演劇を通じて能登を元気に!子どもたちの、復興への思いです。