横綱昇進後、初めての優勝に国技館と地元・石川県津幡町は歓喜の渦に包まれました。

大相撲秋場所の千秋楽は、16年ぶりの横綱同士の優勝決定戦を制し、大の里が5度目の優勝を決めました。

13勝1敗、単独首位で千秋楽を迎えた大の里。地元・津幡町のパブリックビューイング会場にはおよそ260人のファンが詰めかけました。

地元住民「最初にバーンって一気に押すところがかっこいい」「引かずに立ち向かってくれればいい」「がんばれ!大の里ー!」

少年相撲時代の恩師が営む金沢市内の飲食店では、客も店主も固唾を飲んで横綱・豊昇龍との直接対決を見守ります。

勝てば横綱昇進後、初となる優勝が決まる大一番。もろ手で突かれ上体を起こされると、土俵際まで一気に追いやられてしまいます。

これで両横綱が2敗で並び、勝負は横綱同士としては16年ぶりとなる優勝決定戦へ。

今度は立ち合いから素早い攻めを見せ、土俵際で投げを打とうとする豊昇龍を力でねじ伏せました。物言いはついたものの、結果は軍配通り。

2場所ぶり5度目、横綱昇進後では初の幕内優勝です。

パブリックビューイングに訪れた人「3回来てるが、今回はパブリックビューイングが揺れました。大横綱!これは素晴らしい」「一発で決めてくれたら、こんなにドキドキしなかった。勝てて良かった、最後に」「大横綱の道、第一歩がきょう始まった。最高です、今場所強かった」

少年相撲時代の恩師・梅田貴夫さん「最後の相撲は最高だった。ああいうふうに引かずにどんどん前にいけば、誰も敵わない。石川県民全員が勇気づけられて、またあしたも頑張ろうという気持ちになる。これからも体に気をつけて頑張ってほしい」