能登の祭りと復興の象徴
7/4・7/5の二日間、町野町のお隣の能登町宇出津では、「あばれ祭り」が開催されました。
能登の祭りの幕開けとなる「あばれ祭り」をボランティアのみなさまにも体験してもらおうと、もとやスーパーさんによる「もとやと行くあばれ祭りツアー」が企画され、各日20名を超えるボランティアのみなさまが参加してくださいました。
ツアーを企画したもとやスーパーの本谷一知さんは、あばれ祭りの説明をしながら、時に、キリコを担ぎながら、みなさまに能登のお祭りを楽しんでいただけるよう尽力してくださいました。
二日目のあばれ神輿に参加された方からお話をお伺いできたので、ご紹介させてください。
“能登のみなさんの祭にかける思いに触れ、こちらも熱くなりました。貴重な機会を味わえたのも、「もとやと行くあばれ祭りツアー」のおかげです。
宵の口は静かに止まっていたキリコも動きだし、宇出津の町が全く姿をかえて熱気に包まれていました。二日目は火の心配はないと思っていたら、松明の下であばれる神輿に、驚嘆しました。近づいたら火の粉が飛んできますが、大迫力のお祭りの魅力につられて、近づいては退き、また近づいてということを繰り返しながら、勇壮なあばれ神輿を堪能しました。
あとから、あばれ祭りの映像など見ていたら「地震で全部壊れたけれど、またやり直す。神輿もあばれて壊して、またみなで力を合わせて作り直す。ずっとそうやってきた」というような内容を宇出津の方が仰っていたのが印象深かったです。
あばれ祭りでは、「あばれるほど神様が喜ぶ」というお話を聞いて、最初は驚きましたが、自然の猛威には逆らえないけれど、また立ち上がる力を、復興に向かう力、絆を、神様は祭りを通して与えてくれているのだと、このお話を聞いてはっとしました。
いろんなことを深く感じるお祭りでした。次の機会には初日のキリコ乱舞や八坂神社への宮入りなども見てみたいです。”
能登では、夏から秋にかけて、ほとんど毎週どこかで行われているキリコ祭り。今年はボランティアのみなさまの力を借りて再開にこぎ着けた地区も増えてきました。
町野町では、曽々木地区を除いて、キリコ本体の損傷や、保管場所の倒壊もあり、本格的なキリコ祭りが難しい地区がほとんどですが、いつか祭りの熱気が戻るその日が、復興の象徴になるのではないかと感じています。











