夏でも見かける金沢のカラス 対策のために生態を知る

カラスはふだん、春から夏にかけては郊外で子育てをし、秋から冬にかけて金沢城公園をねぐらに街中に戻ってくると言われてきました。

しかし最近は、夏頃でも多く見かけるようになってきたころから、金沢市は2025年度初めて、カラスの行動調査に乗り出すことになりました。

金沢市環境政策課・齊藤寛明主査「こちらがカメラになります。こちらの方に日の入り前後1時間に入ってきたカラスの数を確認する。また日の出の時間帯の前後1時間に出ていくカラスの数を確認する。どの時間帯に多くカラスがねぐらに集まってきているかという時間帯を確認することもこのカメラで可能」

金沢市の調査では、金沢城公園をねぐらとするカラスは2003年のおよそ1万羽をピークにここ5年間は4000から5000羽で推移しています。

減っているはずのカラスですが、その生態はあまり分かっていません。市はこれまでも市役所などの屋上にテグスを設置したり、カラスが嫌がるという音を出したりさらに街中のごみの管理も強化してきました。

金沢市環境政策課・川端淑愛課長「実態を調査したことでカラスの行動がわかると思っている。それを参考に色々な対策を組み合わせながらカラスと人間の関わりが共存できるように対策を練っていきたいと思っている」

市は2025年度中に調査結果をまとめ、2026年度以降の対策に役立てることにしています。