2023年、資金繰りの悪化を理由に経営破綻した金沢市の物流会社・「アペックス」の元総務部長が会社の金を横領したとして、金沢地裁は2日、5億円の損害賠償を命じました。

経営破綻した金沢市の物流会社「アペックス」の財産管理を引き継いだ「エーピー管財」は、総務部長の男が会社の金を横領したとして、5億円の損害賠償を求めています。

訴状によりますと、元総務部長は、上司の承認なしに会社の口座から現金を引き出せる立場にあり、カードローンの返済などに充てるため、1回当たり50万円から最大で1億円、総額で42億円余りを着服したということです。

金沢地裁は、判決で原告側の訴えを全面的に認め、5億円の損害賠償を命じました。

元総務部長は業務上横領の罪でも起訴されていて、23日からは刑事裁判が開かれます。