部下の既婚男性と複数回、ホテルを利用した問題が波紋を広げている前橋市の小川市長。2日、再び経緯を説明しましたが、自身の進退は明らかにしませんでした。その小川市長、過去には女性問題が浮上した前知事を厳しく追及していました。

2日朝、市役所から渡り廊下を使って市議会庁舎へと入った前橋市の小川晶市長。部下の既婚男性とラブホテルで密会していた問題をめぐり、2日、市議会に対し、2度目の説明を行いました。

撮影が許されたのは冒頭のみ。その後、“非公開”でおよそ2時間にわたり、質疑が交わされました。

問題発覚以降、追及の矢面に立たされている小川市長。14年前、県議だった頃には、当時の群馬県知事が知事公舎に女性を宿泊させたとする報道をめぐり、こう追及していました。

群馬県議(当時) 小川晶氏
「知事にあのような週刊誌の報道があったというのは非常に残念に思っております。報道を受けて、県内の女性の多くの皆様から私のもとにいろいろな意見が寄せられております」

追及する立場から一転、説明を求められる立場になった市長は、2日、自らの口で何を語ったのでしょうか。

富田公隆 議長
「『男女の関係はない』と改めて否定され、恋愛感情においても『ない』ということは断言されました。尾行されているような感じを持たれたときもあったので、気にすることのない場所として、今回の場所を選んでしまったと」

小渕一明 市議
「(Q.当該職員との男女関係については?)10:0で私の責任ですと仰っていました。今回もちょっと涙ぐんでいたかな」

全面的に責任を認めつつ、2日も“男女の関係”は否定した小川市長。こうした説明に、市議の受け止め方はさまざまです。

間仁田諭 市議
「非常に細かく説明されたと思いますね。(Q.説明には納得いっていますか?)まあ、納得してますね」

吉田直弘 市議
「(Q.話を聞いて納得感はあったか?)まだ疑問も残っているんでね…。そこらへんを含めて、これから会派として相談して対応していくことになる」

一方、説明会後、報道陣の取材に応じた小川市長は…

前橋市 小川晶 市長
「当該職員とそのご家族に弁護士がついたということですので、今後は代理人を通じて、ご家族に対しては誠意をもって対応していきたい」

そのうえで、自身の“責任の取り方”については…

前橋市 小川晶 市長
「市民の皆様の声を受け止めながら、支援者や弁護士にも相談する時間を頂きたいとお伝えさせていただきました。しっかり考えたうえで(進退について)判断をしたい」

こう話し、2日も記者からの質問を受けないまま会見を切り上げました。

これまでに前橋市に寄せられた苦情などの電話は5000件を超えています。市民からは“騒動”が長引くことへの懸念の声が聞こえてきます。

前橋市民(50代)
「市政に全く関係ない部類の話ですから…。今後(市政に)影響があるだろう。それは良い方向だとは思えない」

前橋市民(大学生)
「市のためにそこは真摯に向き合って、市のために仕事をしてほしいなと」