石川県能登地方では平年の8月1か月分の2倍を超える大雨となっていて、13日明け方まで土砂災害に厳重な警戒が必要です。
9日夜の降り始めから12日午前11時までに降った雨の量は珠洲で333.5ミリ、輪島市三井で333ミリ、輪島で263.5ミリなどとなっていて、平年の8月1か月分の2倍を超える記録的な大雨となっています。

能登町太田原の太田原トンネルでは12日午前6時半ごろ、輪島市から珠洲市へ向かう出口付近で土砂崩れが発生し、通行止めとなっています。

また、能登町本木の国道249号は路肩が崩れた影響で通行止めとなっています。

これらの崩落などによるけが人は出ていません。

JR七尾線は大雨のため、12日の始発から午後6時ごろまで津幡駅と和倉温泉駅の間で列車の運転を取りやめています。また、のと鉄道は穴水駅と七尾駅の間の全線で始発から運転を取りやめています。

13日正午までの24時間に降る雨の量は加賀・能登の多い所で80ミリと予想されています。この大雨で、珠洲市と能登町の全域、輪島市、志賀町、穴水町の一部に避難指示が続いています。気象台は能登では13日明け方まで土砂災害に厳重に警戒、12日夕方まで低い土地の浸水や河川の氾濫・増水に警戒するよう呼びかけています。