豪雨で再び… 住みかを追われた能登の人たち
輪島市塚田町では、1か月がたっても周囲の建物は基礎部分がえぐられてしまっているままで、当時の濁流の強さを物語っています。海は広い範囲で茶色く濁っていました。
豪雨は、地震からの復興に向かっていた被災地に二重災害として重く降りかかります。これまでに1487棟の住宅への被害が確認されていて、地震後に完成した仮設住宅でも6つの団地で床上浸水の被害が出ました。
豪雨発生当時の住民「(水が)ここまで来た。『危ない死ぬよ』って」
2度にわたって、住まいを追われることとなった住民。
避難所で過ごす邑田直さん
「団地の規模が大きいので、(避難所にいるのは)大体年内って。嫌ですね。仮設ができてこっちに来て、またやられました」

現在も434人が今も避難所での生活を余儀なくされています。
邑田直さん
「母ちゃんが豪雨の次の日入院したので、この辺なら近いなと思って。どこか遠い所に行く話も合ったけど、ここにいさせてくださいと」
県は新たな仮設住宅の建設を始めましたが、完成には3か月以上かかる見通しで、住民が落ち着いて暮らせるようになるのは、まだ先になる見込みです。
また、ライフラインへの影響も長引いていて、16日時点で輪島市で598戸、珠洲市で414戸が断水しているということです。

珠洲市の仮設住宅に住む住民「(地震と豪雨で)まだ苦しめるかと思います。9ヵ月たった時にこの間大豪雨がありまして、その時もうみんな心折れてしまいまして」











