野々市を拠点に活動する市民劇団・N劇。

去年8月、満州から引き揚げた人の実体験をもとにした「満州生活あれこれ」を上演するなど平和への願いを舞台で伝えています。
今年は平野さんをモデルにした演劇で戦争の記憶を若い世代へ語り継ぎます。

N劇・宮岸大輔代表
「ウクライナへの侵攻があったというのは大きかった。スマホとかいろいろなことが発達している時代に戦争するんだっていうのが驚きというか衝撃もあって、なにかしたいと。演劇という部分で若い人たちとか満州のことを知らない人たちを取り込んで、一緒にやって知っていくってことは必要かなと思う。」

脚本担当・柳原成寿さん
「いろいろな人の思いの中で自分は生きているんだっていうことを平野さんはとても大事にされてるので、見てる人に伝わるような作品にしたい」

平野悦子役・廣瀬由芽さん
「教科書的な部分では、ないがしろにされてしまう戦禍の中にあった人々の思いが赤裸々に熱をもって語られることになるので、そういうところは大事にしたいなと」

平野さん
「子どもたちに言ったら照れくさいかなんかで、わかっとるって言ってあまり聞いてくれないけど、少しでも後世に残っている人たちに戦争は絶対してほしくないし、残された世の中が少しでも平和であってほしいから、こういうことが80年近く前にあったということを、今残ってる後世の人たちにわかってもらえるように伝えていきたいなと思っている。」
