被災地の復旧・復興に向けた作業が各地で進められる中、石川県七尾市では、災害復旧などにあたる車両の増加が思わぬところに影響を及ぼしています。
伝統産業の建て直しに向け奮闘する職人を悩ますのは「揺れ」です。
300年以上の歴史を誇る伝統工芸「田鶴浜(たつるはま)建具」。
その産地として知られる七尾市の田鶴浜地区には、およそ15の事業者が軒を連ねます。

遠藤外数さんは、厚さ数ミリの薄い木材を、くぎを使わずに組み合わせる特徴の「組子細工」を手掛けています。職人の熟練の技が光ります。
元日の地震をきっかけに、こうした精密さが求められる作業にある影響が出ているといいます。
