地震前までは石川県内最大の水揚げを誇ってきた輪島港ですが、元日の地震で海底が2メートルほど隆起し、およそ200隻の漁船が操業できなくなりました。そんな中、漁師たちは漁のなんとか再起を目指しています。

石川県の輪島港の上空、地震発生後の岸壁には亀裂が大きく亀裂が入りました。

水深を確保するため、国は2月から海底の土砂を取り除くしゅんせつ工事を開始。

港内に設けられた仮の桟橋に船を移動する作業も行われ、徐々に復旧に向けた動きが進められていますが…

輪島市底曳組合・沖崎勝敏組合長「まだまだですね。いい凪のときに家にいるのが歯がゆい」

6月27日、金沢港の一角に輪島の漁師たちの姿がありました。2次避難を続ける中で、全国の漁師仲間から提供された網を衣類などの素材に再生するため、網を裁断するアルバイトを行っています。

先の見えない暮らしに漁師たちは不安を抱えています。

漁師たちは「施設も壊れているし、施設もよくしないと。港だけ良くなっても漁に出られない」「早いこと復興させてほしい。輪島の漁師がいなくなる」