6歳からミシンを扱うも…苦労する学校生活

奏さんが初めてミシンを触ったのは小学校入学前。お母さんのお手伝いで縫った雑巾づくりでした。

初めてミシンを触った頃

ミシンはプロ並みの腕前を持つ一方、奏さんは、文字が上手く書けません。いわゆる、学習障害です。小学生の時は、ノートの書き取りに苦労し、中学校では、できない自分と他人とを比べてしまい学校に通えない日が続いています。

奏さんの母「(学校は)みんな同じ年齢の子たちでその同じ年齢の子たちができて当然とされるものを基本とされているから、余計比べちゃうんじゃないかと思いますね」

学校の授業にはリモートで参加

これまで学校の授業にはリモートで参加している奏さん。
ミシンでの作品づくりは、彼女のアイデンティティです。前回は優秀賞だったミシンの全国コンクールには自作のカバンを学校を通じて出品していました。

先月、久しぶりに奏さんを訪ねると、リビングにあった作業場が無くなっていました。元日に発生した能登半島地震で部屋の物が散乱したということです。

モノが無くなったリビングの作業場