「毎日忘れられんかった」復興を信じ続ける“門前女子”の姿
輪島市門前町の宮下杏里さん。
総持寺の目の前の商店街をはじめ、地元・門前町の魅力を発信しようと、4年前から商店街組合事務局で仕事をしながらYouTube配信や町全体を巻き込んだマルシェの開催など町おこしに取り組んできました。


宮下さんは震災後、避難所などで自ら炊き出しなどの支援にあたっていましたが、インフルエンザに感染し、金沢に2次避難することに。
そこで、金沢と輪島の生活水準の差を目の当たりにしました。
「水が出る、電気がある、町も車で走れる、この生活天国やみたいな感じで思ったので金沢に住みたいなと思った。でも毎日門前が忘れられなかったし、自分が考えることって門前のために何ができるか。門前に戻るしかないと」(宮下杏里さん)
金沢で生きていくことも一時は考えたという宮下さんでしたが、門前のことを忘れることはできませんでした。2月上旬に門前町に戻り、現在は輪島市からの委託でボランティアを受け入れる事務局スタッフとして働いています。