「4コマ漫画は雑誌のすみっこが定位置。私にとっては居心地の良い場所です」
小さいころから、まわりの友だちとは違って、人気アニメや漫画にはなじめず、ホラー映画や妖怪ものが好きでした。「こんな世界が、こんな表現があるんだ」子どもながらに、衝撃を受けたといいます。
自分というフィルターを通して、様々な出来事を、どう漫画の素材として伝えていくかを常に考え、とにかく、読者に共感してもらい、楽しんでもらうことを心がけている村岡さん。そんな村岡さんの口からたびたびでてくるのが、「すみっこ」というキーワード。紙面の「すみっこ」から発信されるメッセージは、きっと読む人にも伝わっているはず。
▼村岡さん「4コマ漫画も、定位置は“すみっこ”。でもそういう立ち位置から見えるものや心を大事にしたいなと。本当にこの表現を必要としてくれる人が、「すみっこ」に会いにきてくれるような、そういう漫画を描いていきたいです」
「すみっこからでも、光を照らすことができる。すみっこでも、自分の居場所に誇りを持つ生き方はできる」多くの人に勇気を与えてくれるような、すみっこ哲学。連載20年、時代は移り変わっても、村岡さんはこれまで通り「すみっこ」から、4コマの物語を発信し続けていきます。
【漫画家・村岡マサヒロさん】
2000年、24歳でプロデビュー
当初から4コマ漫画を手掛け、2004年からは、高知新聞で日常をユーモラスに切り取った4コマ漫画「きんこん土佐日記」を連載













