高知県内企業と若者が交流するイベントが1月、高知市で開かれ、高校生たちが高知の課題や企業の未来について一緒に考えました。
1月31日、高知市で開かれたのは「高知のものづくり企業と学生の交流会」です。県内企業と若者の交流を通じてよりよい未来を考えようというイベントで高校生や大学生、教育関係者などおよそ130人が参加しました。

(高校1年生)
「その会社にしかない特徴だったりとか、そこで工夫していることだったりとか、そういうのを聞いてみようかなという感じです」
企画したのは女性を中心としたものづくり団体「高知ものづくりLABO」。「若者に選ばれる高知」を目指していて、イベントの背景には「県内での働き手の確保」があります。

(実行委員長 北泰子さん)
「高知にもこんな企業がありますよということを知っていただきたい。若い人たちがご自分の可能性を広げていきながら、でも高知で働きたいと思っていただけるように今回の企画をやりました」
若者の流出が止まらない県内。総務省が発表した2025年の人口移動報告によりますと県内の転出者が転入者を上回る「転出超過」の数は2917人。人口比でみると全国で最も高い割合となっています。県内に人が留まるためには、「ここで働きたい」と思える地元企業が欠かせません。
イベントでは「高知機型工業」「モンプレジール」「栄光工業」「土佐電子」「戸田商行」の5つの県内企業が事業内容や課題について発表。その後、グループに分かれて、高校生たちと各企業のより良い未来をデザインするワークショップを行いました。
(高知ものづくりLABO会長 戸田商行 代表取締役 戸田実知子さん)
「昭和40年代には120社程度あったこのもくめん業者。プチプチなどに代表される緩衝材に押され、非常に需要がなくなってしまった。そういう素材となっております」

参加した企業の一つ「戸田商行」。日本で唯一、木でできた天然の緩衝材「もくめん」の製造を専業で行なっている企業です。戸田商行ではもくめんのほかもくめんを使った消臭剤などの商品を販売していますが取引先は企業がメインで個人の消費者に対して商品の認知度が低いことが課題です。グループワークでは消費者が手に取りやすい「新商品」について考えます。
(高校生)
「ちょっと特別感を出したい」

(戸田さん)
「どういったものに特別を感じる?」
(高校生)
「高知の木で作られているのも特別やし、初めて見る特別感とかもある」
(戸田さん)
「商品の特別感やったり原材料の特別感やったりってこと?」
(高校生)
「そうですね」
木を使った特別感のある商品があれば消費者の目を惹くのでは?という意見をもとに具体的な商品を考えます。
そのほかのグループでも高校生たちと熱い議論が交わされていました。

(高知大学 地域DX共創部門 川村晶子 部門長)
「経験したことない人たちが考えることで、思ってもなかったような切り口であるとか、気づき、疑問とかが生まれてきます」
ミレービスケットの中にクリームを挟んだミレーサンドを「世界に届けたい」と考えたこちらのグループでは。

「(高校生たちと)話していて気付いたのが、ミレービスケットを知っていてミレーサンドを知らない高校生が多い。世界に届ける前に高校生・大学生に知ってもらうにはどうしたらいいか等身大の声を聞かせてほしい」
(高校生)
「学校の校売とか食堂とかパン売っているところとかあるんですけどそこで売っていてもいいのかなと」
開始から1時間…グループごとに考えた「企業の未来」について発表します。
戸田商行チームの発表の時間。メンバーたちが考えた「特別感のある商品」とは…

(高校生)
「還暦祝いのプレゼント。プレゼントというのは樹齢60歳の商品。自分と同じ年の木を使って作るギフトセットです」
ワークショップを通じて高校生たちから新商品の候補につながる意見がでました。
(高知ものづくりLABO会長 戸田商行 代表取締役 戸田実知子さん)
「還暦だったら60歳の木材を使ってやってみてくださいみたいな話があって、子どもならではの柔軟性だなと思ってすごくいいアイデアだと思いました。学生さんからたくさんの意見をいただいてすごく私たち自身も勉強になりましたし、よかったなと思っております」
ふだんはあまり関わることがない企業と高校生たちでしたが、イベントを通じて県内の「課題」や「明るい未来」について一緒に考えることができました。高校生たちにとっては「自分たちの可能性を知り、県内企業を知る機会」に企業にとっては「新たなビジネスの発見の場」に。それぞれが学びの多い1日となったようです。
(高校1年生)
「どうしたら売れるかとか考えるのが難しかったです。授業でこういうことやるときにいかせそう」
(大学院1年)
「1からアイデアを組むというのは研究でもそうですけど、こういう場で培えると思うので、これを胸に就職先でも頑張っていきたいと思います」
(高知ものづくりLABO会長 戸田商行 代表取締役 戸田実知子さん)
「どんな課題があるかそれを見つけることがすごく大事で、そこからものごとを始めていける、広げていける、発展していけることを学ばせていただいた。(若者と企業)一緒に話ができたその時間ってすごく貴重だった」
高知ものづくりLABOは今後も学校での企業説明会などを行い交流の機会を増やしていきたいとしています。













