過酷な環境を生き抜く、ユニークな姿・形をしたサボテンと多肉植物を集めた展示会が高知市で開かれています。
高知市の県立牧野植物園では、9日から3日間、「サボテンと多肉植物展」が開かれています。
今年で11回目の開催で、会場には四国内の愛好家が育てたおよそ160鉢が作品形式で展示されています。サボテンや多肉植物は、どちらも日差しが強く乾燥した過酷な環境で生きる植物です。
「刺座(しざ)」と呼ばれる器官から複数のトゲが生えているのがサボテンで、多肉植物には「刺座」が無くトゲが生えていても1本だけです。

それぞれが個性豊かな形をしていて、こちらのサボテン=「マミラリア」は、ふわふわとした見た目のトゲが特徴です。

そして、かぼちゃのような見た目のこちらは…

(牧野植物園 栽培技術課 丹羽誠一 温室管理班長)
「『アストロフィツム』の仲間を、今回、多数作品として展示している。『アストロフィツム』は上から見ると、星のような形になっていて、五角形、四角形など、さまざまな形をしたサボテンの仲間」

今回展示されている中には、50年以上生育しているものも。長い間、丹精込めて育てられています。
多肉植物では、瑞々しい見た目が特徴のこちらの植物が多く展示されています。

(牧野植物園 栽培技術課 丹羽誠一 温室管理班長)
「『ハオルチア』の仲間を展示している。見た目のかわいらしさが特徴で、女性を中心に人気のある多肉植物の仲間」
過酷な環境を生きるため独特の形へと進化していったサボテンや多肉植物。会場では、そのユニークな作品の数々を見ることができます。

(牧野植物園 栽培技術課 丹羽誠一 温室管理班長)
「トゲがあったり、水分を蓄えたりして、過酷な環境で生きていく工夫をしている植物だが、このような植物を見て“植物の多様性”を感じていただけたら」
また、会場では販売コーナーも設置されています。こちらで売られているのも愛好家が育てたサボテンと多肉植物で、通常より安く買えるとあって、9日朝も大勢の人が訪れていました。(なくなり次第終了)
「サボテンと多肉植物展」は11日(日)まで、高知市の牧野植物園で開かれています。
