高知県でインフルエンザが“猛威”を振るっています。定点あたりの報告数は10週連続で増加していて、県全域で警報値を超えています。

高知県によりますと、12月8日~14日の1週間で、県内49の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は「2142人」で、。定点あたりの報告数は「56.37人」と、前週「33.08人」の1.7倍となっています。

高知県内は10日に、過去15年で最も早く「インフルエンザ警報」が発表されていますが、依然として、県全域で警報値を超えています。

保健所管内別では、安芸で急増し、中央東、高知市、中央西、幡多、須崎で増加しています。

◆保健所別の報告数・定点あたり人数
安芸…50人(16.67人)
中央東…594人(84.86人)
高知市…839人(64.54人)
中央西…217人(54.25人)
須崎…152人(38.00人)
幡多…290人(41.43人)

年齢別では、5~9歳が728人(34.0%)と最も多く、10~14歳が409人(19.1%)、1~4歳が386人(18.0%)となっています。

学校などでの集団発生については、幡多で1校が休校したほか、学年閉鎖は20件、学級閉鎖は33件にのぼっています。

高知県は、こまめな手洗い・うがいや、十分な栄養・休養を取ることなど「かからないため」の対策を進めるとともに、咳・くしゃみなどが出る時はできるだけマスクをするなど「うつさないため」の予防策も取るよう呼びかけています。