高知県立県民体育館の再整備を巡って検討委員会の委員長が県と高知市の進め方について「トップ同士の判断で決まるのは拙速」と指摘しました。
県民体育館の再整備を巡っては建設予定地に高知市が運営するアスパルこうちのグラウンドも含まれています。この土地利用について高知市の桑名市長は「市が求めていた教育的配慮を受け入れた案を県が示した」として、「全面使用」を認めることを12月の市議会でも説明していました。これに対し18日に開かれた県民体育館の整備に関する検討委員会で前田和範委員長から指摘の声があがりました。

◆前田和範 委員長
「知事と高知市長との間でトップ同士の判断で決まっていくのは、アンケート調査も終わっていない状況ですごく拙速と思っている。検討会の場で得られた意見がなかなか反映されないのであれば、この検討会の意義とは何なのか」

この上で前田委員長は事務局である県に対し「委員の意見を重く受け止めて欲しい」と釘をさしました。
◆前田和範 委員長
「検討委員会の議論の重みが反映されないことに注文を付けさせてもらった。プロセスをかけて時間をかけて議論すべき」
今回の検討委員会で出された基本計画の素案では解体費も含めた概算の事業費はおよそ208億9000万円となっています。検討委員会は次回の2026年1月16日を含めて残り2回を予定しています。この2回の委員会を通して2025年度中に基本計画を取りまとめる方針ですが、前田委員長は「もう少し時間をかけたほうがいい」との考えを示しています。











