今年度で36年の歴史に幕を下ろす高知県立高知南中学・高校で19日、お別れ会が行われ、卒業生や保護者らおよそ7000人が集まりました。
高知南中学・高校は少子化、津波対策などの観点から来年度、高知国際中学・高校と再編、統合し、今月末、36年の歴史に幕を下ろします。19日行われたお別れ会は、卒業生らで作られた校友会が中心となり企画されました。
(高知南中・高校 校友会 秋本洋雄 前会長)
「南高校の最後の時間を一緒に過ごしていきたいと思います」
最後に学校に入れるお別れの会。19日は、卒業生や保護者、その家族、およそ7000人が集まりました。学校関係者による出店のほか思い出の校舎がフォトスポットになりました。
(卒業生)
「渡り廊下がすごく懐かしかった。全部が懐かしいです。辛いこともあったけど…青春」
(卒業生 一期生)
「彼女は僕のことが好きで好きでずっと告白されて、どうしようかな、この子と思いながらね。青春をもう一回思い出しながらやってました」
「彼に言いふらされて苦しみました」
「学校が無くなって本当にすごく寂しくて残念ですけど、友達どうし連絡を取り合ってこれからもつながりの場をもっていきたい」
また、「最後の授業」と題し南高校で勤めていた名物先生による授業が行われました。
(山本貴子 元教諭)
「また会いましょう。きょうはたのしかったよ。ありがとう」
(卒業生)
「きょうは大阪から来ました。あの日のことを思い出してすごく懐かしい気持ちになりました」
(山本貴子 元教諭)
「南高校で学んだことを忘れずに元気で明るく楽しい生活を贈ってほしい。そして英語を話すのに恥ずかしがらないで。みんな恥ずかしがらずやってくれてよかったです」
(高知南中・高校 校友会 秋本洋雄 前会長)
「一度帰ってくる事によって友達良いなとか連絡先のやり取りをしていっきにグループができたたりしました。学校が無くなり帰る場所がないと思ったとしても、みんながそういったところでつながっていけるところが今回のイベントを通してできたのでよかったと思います」
36年の歴史に幕を下ろす高知南中学・高校。世代を超えた大勢の人たちが「南」を合言葉に心を繋いだイベントとなりました。