高知県南国市の量販店に地域の小学生たちが小さな水族館をつくりました。展示するのは、学校近くの用水路にいる生き物たち。100年後も元気に泳いでいてほしいと環境の大切さを伝えます。

南国市の量販店に、小さな水族館をつくったのは、大篠小学校の3年生の2クラスです。その名も「大篠キャナルフィッシュ館」。キャナルは英語で水路のこと。学校近くの用水路の生き物を展示しています。館長は生き物が大好きだという高橋右匡くん。みんなが飼育員です。

初日の21日は子どもたちが保護者や買い物客に生き物の生態などを直接説明し、近くにたくさんの生き物が棲んでいることを伝えていました。絶滅危惧種のミナミメダカや、県のレッドリストに登録されているテナガエビ、ドジョウなど珍しい生き物もいます。

「人間のおでこのところにメダカの口がある。」
「えさが浮くのわかりますか。そのときにパクっと食べられるようになっているんです」
「下に落ちたえさは食べられないので、メダカや金魚用に、上に浮くえさがある」

この取り組みは、総合学習で用水路の生き物について学んでいる子どもたちが集大成として企画したもので、100年後も魚が元気に泳ぐ用水路であってほしいと環境問題にも目を向けています。

(館長 高橋右匡 君)
「いっぱい来てくれたき、とてもうれしい。珍しい魚や絶滅危惧種がいっぱいいてびっくりした。100年先も魚たちが泳げるような用水路にしたい」

「自分たちでとった生き物をみんなに見てもらえてうれしい。用水路に生き物がいることを知っているから、用水路にごみを捨てる人を見かけたら注意したい」

子どもたちは、用水路の環境を守るため、今後看板の設置などを計画しているということです。水族館は、南国市のサンシャインカルディアで2月27日まで展示され、22日と24日、27日には子どもたちが直接案内する時間が設けられています。